『…………この学校大丈夫なのか?』

「………………………………………………平気だ」

…………………廃校になるのも遠くなさそうだ。

「……ってかこれもちゃんとやれよ。前のプリントより少し難易度上げてあるからな」

五十嵐はそう言うと数学のプリントを渡してくる。

……意外とマメだよな。五十嵐のお陰で私の偏差値がほんの少しでも上がったのは事実だし。

テストには適わなかったけどな……。

それから五十嵐に教えて貰いながら進めていく。



「……ってかお前、マジでYDKだな」

『……YDKってなんだよ』

「Y(やれば)D(出来るじゃねーか)K(コノヤロー)」

『…………へぇ』

…………何か違う気がするけどな。