藤崎side

朝起きると、いつもより空気が違った。着替えて部屋を出ると、心配そうな眼差しで私を見る執事やメイド。

…………なんだ?

朝食の間に着くと、いつも通り座っている父さん。だが、表情は浮かない顔だ。

「秀一」

いきなり話しかけられて驚く。この人は仕事以外では、私に絶対に話しかけない。

「な、なんですか?」

だが、次の言葉で私は驚愕する。


「お前を勘当する。もうこの家には来るな」


………………………………え?