殺す少女と堕ちる男達 2

無言で抱きしめてくる樹の背中を、静かに摩る。

『……私が悪かった。もうこんな事はないようにする』

「…………うん」

それから樹は、相当眠かったらしく、私の肩の上に顔を乗せ、立ったまま寝てしまった。なので、樹を起こさない様ソファに私ごと座り、樹の頭を私の膝の上に乗せる。

……忘れてたけど、夏休みって今日までだよな

そして、憂鬱な気分になりながら、私も眠りについた。