殺す少女と堕ちる男達 2

樹は資料を読むと眉を寄せる。

「……これは?」

…………もうダメだ。隠せん。

『…………取り引き材料だ』

「なんの?」

『…………藤崎を勘当させるための』

「……勘当?なんでそんな事」

『………………あいつの夢の為に、家は邪魔でしかねぇ』

そう言うと、樹は少し考えたあと、少し納得したような顔した。

「…………分かった。、、でも、だからって1人で行かないで。僕も呼ぶこと」

『……あぁ』

「……心配したんだからね」

『……悪かった』