殺す少女と堕ちる男達 2

『……藤崎 秀一』

「なっ、何故秀一?!」

『……その男、お前の息子を藤崎財閥から勘当しろ』

「勘当だと?秀一は何も悪い事など」

『悪戯はそちらで勝手にでっち上げでもしろ。とにかく息子を勘当しろ』

「ま、まて!あいつは、私の優秀な息子なんだ」

『……優秀な道具の間違いじゃねぇの?』

「っっそ、それは」

『……息子を勘当するか。不正を世にばら撒かれるか。さっさと選べ』

「っっ、わ、わかった。道具が1つ減ろうと構わん。その資料、しっかり処分してくれよ」

『交渉成立だ。お前の息子には別の住まいを用意しろ。生活費や学費は負担する事。いいな?』

「……分かった。だが1つ、お前の目的はなんだ?」

『…………さぁな。まぁお前にとって悪い事じゃねぇのは確かだ。安心しろ』