殺す少女と堕ちる男達 2

「……はやり、最初から貴方は、私を殺す気でしたか」

………………………………は?

無表情でそいつに銃口を向ける成美を見る。

『…………お前みてぇな存在が、1番邪魔なんだよ』

「………貴方にとっては、そうでしょうね」

…………分からない。でも多分これは、俺達では踏み込めない………………成美の本質。

そう言うと、2人同時に引き金を引く。成美の銃口はそいつに。そいつの銃口は俺らに向いている。

「……とは言っても、私に貴方は殺せません。私は別に構いませんが、あの方はそれを良しとしない」

『…………お前に私を殺す事が出来ればの話な』

「と、いいますと?」

『……お前には実力戦でも頭脳戦でも、私を負かす事は出来ねぇんだよ』

「…………………………そうですね。では、やってみますか?」