殺す少女と堕ちる男達 2

「だから、それでも何があるか分かんねぇだろ」

『…………分かってる。……だが、』

「分かってる、分かってんだよ…………分かってるさ………………でも、心配なんだよ」

光一は、そう言うと私の肩に顔を埋める。

光一は分かってる。


あいつ関連では、私は絶対に1人で動く。



『…………心配かけて悪ぃ。私は大丈夫だから』

「……………………」

『…………な、光一』

「…………絶対怪我すんなよ」

『…………あぁ』

「…………絶対連れてかれたりすんなよ」

『…………あぁ』

「…………絶対1時間以内に戻ってこい」

『…………分かった』