秘密のリップ

「......っはぁ」

唇を離す。

口回りは、どちらのものかわからない唾液でベトベト。

頭の中が『好き』って気持ちで渦巻く。

私は何秒も何分も、何時間もキスをしたっていう感覚に陥っている。

先輩と、この先にある、もっと過激でえっちなことがしたいです。

私はその淫らな欲を先輩にぶつけようと口を開く......が、その口を先輩の口で塞がれてしまう。

そして、押し倒される。

「せん...ぱい...?」

これまで何回かこういうことはやって来たけど、先輩がこんなに強引になることなんてなかった。

頭の中がちょっとしたパニックだ。