総悟の顔が 見れない……。 ほんの数秒前、あたしは今一番言わなきゃいけないことをちゃんと言った。 ……言った? 「あほっ!!お前まで関西弁なってどうするねん!」 「あ、そっか!」 あたしったら!てへっ。 って! そんなこと言ってる場合じゃない! 「好きなんですっ!」 改めて叫ぶ。 青色の袋を渡しながら。 もちろん、圭一郎はピンク色の袋を佐藤美和に渡しながら。 「…………へっ?」