次の朝になった…


昨日、部屋に帰ってからのことは、あまりよく覚えていない。


本当なら…デートの楽しかったこと、日記に書いたはずなのに…


ノートすら目に入らず、私は、お風呂でも、ベッドでも、ずっと泣いてたような気がする。


おかげで…


顔が変だよ…


目が腫れて赤いし。


会社…行きたくない…


誰にも会いたくなかった。


だけど…


プライベートと仕事は関係ない。


プロジェクトに尽力したいって、そう決めたのに、ズル休みは…


やっぱり出来ないよ…


みんなに、迷惑かけられない。


自分の心を自分で必死に励まし、鉄のように重たい体を引きずるようにして、私は、何とか会社に向かった。


当たり前だけど、社長室には柊君がいる。


昨夜は、柊君から連絡はなかった。


その方が良かったけど…


例え、電話が鳴ったとしても、とても話せなかっただろうし…


メールも返せなかっただろうから。