佐藤君、昔はもう少し明るい表情だったのに…


まるで、別人?みたいに…


暗い影をまとっているように見えた。


『あの、どういう御用ですか?柚葉は今、私と食事中ですから、遠慮してもらえたら』


真奈が、少し不快感を表しながら言った。


そんな風にハッキリ言えるのって、すごいと思った。


佐藤君の何とも言えない重苦しい雰囲気が、真奈にそう言わせたんだろう。


『佐藤君、どうしたの?すごく顔色悪いよ』


真奈がせっかく引き離そうとしてくれたのに、私、思わず聞いてしまった。


あまりの佐藤君の変わり様が、なぜか、少し気になってしまったんだ。


『柚葉…相談があるんだ。すぐに時間作って欲しい。電話くれないか』


必死さが伝わって、ちょっと、怖くなった。


『ごめん。番号は…携帯から消したから…もう、佐藤君とは連絡は取らないって決めたから。相談なら他の人にして。お願い』