守る理由。

その言葉に、思わず動きを止めてしまう。



海燈「さっきも言った通り、悠は最低なんだよ。だから…余り仲良くしない方が良いよ?煌まで同じように傷付けられちゃう…。」



男にしては可愛いその顔を少し悲しそうに顰めながらそう言う海燈に…俺は、心の底から軽蔑した。



こいつマジで先輩がそんなことすると思ってんの?



煌「それ、先輩は認めた?」



俺がそう聞くと、先輩の悪口で盛り上がっていた人達みんながこっちを向く。

その目には、色々な色が浮かんでいて。

でも唯一浮かんでいないのは…先輩への、“罪悪感”。



空夢「認めてなくても証拠がありゃ仕方なくね?」

研次「そうそう、動かない証拠ー。」

煌「それを先輩は認めたのかって聞いてるんです。」



きっと、今の俺の言葉はかなりきつく聞こえているだろう。

…きつく言っているから、当然なんだが。