“してないよ。まっすぐ帰ってきたけど
ちょっと学校で呼び出されて...遅くなったの。”

(全くの嘘だ。嫌すぎて、ゆっくり
帰って来たなんて言えない。)

“呼び出し?!あんた何したの??!”

急に、母の声のトーンが上がる。
カッとなるといつもそうだ。

“あー。なんでもないよ!進路!進路のこと!”
私は、同じくらい声を無理やる荒げて
母に言い返した。