「だいすき」 そうやって、コップのなかの水が溢れるように。 透明で濁りなく、裏表なんてないものが、こぼれて。 想いを遂げてしまう。 悲しげに、それでもしっかりと笑う彼をみて、静かに私も微笑んだ。 まっすぐで凛とした、いまは横にされている青と紫の竜胆の花が目に映る。 ベッドの上で上体を起こしている私は、上からその花がみえた。