「せんせーーっ!!」 後ろから、柔軟剤の香りがした。 と、思ったらその香りに包まれた。 『……やっと見つけた。』 先生…。 結構探してくれていたのか、すごく息があがっている。 『蘭にはいっぱい聞きたい事があるけどその前に、』 と、私はくるっと体を動かされ、先生と向かい合った。 『古村蘭が大好きだ。俺と付き合ってほしい。』 コムラランがダイスキ…? オレとツキアッテ? こんな夢みたいな話あるの……? 「先生、これは夢…?」 『現実。まぁ、蘭がスペインに行くのは夢であって欲しいけどな。』