「なぁ、蘭。さっきからお前の名前呼んでるんじゃないか?」 へ? 「いや、そんな訳ないじゃん。」 でも、お父さんがそう言うから少し気になった。 “……らん!どこだ!!” え、待って。この声。 『らーーん!!』 嘘でしょ……。 な、んで、 何で、先生がいるの。 「っせんせーー!!」 どこにいるかは分からないけど、きっと近くにいるんだ…! 「先生ー!!どこーー!」 こんなに大きい声を出すのは久しぶりだ。 周りの方に迷惑になるけど、今日だけはすみません。