男3人でじゃれあう姿は子供みたいで、その光景に思わず笑みがこぼれた。


2人に祝福されて伊織さまは凄く嬉しそうだ。


彼はまるで、誰かに話したくて仕方がなかったみたいだった。


そんな彼の無邪気な表情に、正直驚いた。


あれ、可愛いかも。伊織さまってこんな表情もするんだ。


リラックスした顔を見せるのは、ご友人達の前だからなんだろうな。


けれどそんな表情をする彼は心底、私との結婚を喜んでいるように見えて、首を傾げてしまいそうになる。


もしかしたら、伊織さまは私と結婚したことを本当に喜んでくれているんじゃないだろうか。


わからない、そんなはずはないのに。


だけどやっぱり腑に落ちなくて困惑していた。


「つむぎったら全然言ってくれないんだもん。気が付かなかったよ。でも、おめでとう」