お仕置きだなんて言われて、怖じ気付いたけど少し長めに吸い付くように首すじに2度キスされただけだった。


あれ、もう終わり?


拍子抜けして、全身の力が抜けた。


「うんこれでいい。じゃあな。つむぎ、勉強頑張れよ」


彼は満足げに頷いて、手をヒラヒラ振りながら、3年生の校舎へと歩き出した。


その後ろ姿が小さくなるまで、ぼんやりと見ていた。


なんだったんだろ、今のは。


その時はわからなかったけどフラフラしながら、1年1組の自分の教室に入ったら親友のサキちゃんにすぐに指摘された。


ショートカットの彼女は瞳が大きくてはっきりした顔立ち。サキちゃんは陸上の推薦で我が校に入った一般家庭の子ではきはきしてて、思ったことをズバズバいっちゃうようなタイプ。