一途な御曹司と16歳の花嫁

「さっき、南が言ったことは全部忘れろ。たとえ結婚を断られても俺はお前の家族の不利益になるようなことはしない。その上で、お前に求婚する」


自信に満ちた彼の声は私の胸をますます高鳴らせる。


瞬間何かが聞こえたような気がした。


鐘が鳴るような音が耳元で響いた。


「つむぎ俺と結婚しろ」


彼のその力強い言葉を聞いた途端に、
身体の奥底から叫び出したいような衝動に駆られていた。


そして彼から薔薇の香りをかすかに感じた時
、抑えていた衝動に、私は身を任せていた。


「はい、結婚します」


自分の口をついて出た言葉に自分自身が1番びっくりする。


え、どうして?


私、オッケーしちゃったよ?何を言ってるの私。


「あっ」


「つむぎ」


愛おしそうに私の名を囁かれれば頭がぼうっとする。


今のは無し無しー、間違いでした。って今すぐ言わなきゃ。