一途な御曹司と16歳の花嫁

私が伊織さまの妻になるってこと?


って結婚するってことだよね、えーっ。


「な、なにを言ってるんですか?南さん、冗談にもほどかあります」


南さんは一体どうしてこんなおかしなことを、こんなに真剣に言ってるんだろう。


「冗談ではありません、私は冗談は嫌いな男です」


「は?だったら」


「つむぎ様、何も考えずにうんと言ってください。今はとにかく時間がありません。あなたの返事を聞いて伊織さまも私も腹をくくりますから」


「え、ちょっ、何を言ってるのかわかりません。それにそんなすぐに返事をしろだなんて」


「結婚とはあれこれ考えては出来ないものです。勢いが大切だと私の妻も申しておりました」


抑揚の無い声で言う彼からは一切感情が読み取れない。


突然予想を上回ることを言われて、パニックになりそうだ。