あなたは全て私にくれたんだよ。
「まだだよ。まだ足りない」
綺麗な笑顔で笑った彼は私の耳元で熱く呟く。
「今夜もっと俺のすべてをつむぎに捧げるよ」
「う、うんっ。よろしくね」
なんて答えていいのか分からず、顔から火がでそうなくらい恥ずかしい。
「意味わかってるのかな?大丈夫、壊したりしないように優しくするから」
「は、はいっ」
クスッと意地悪く笑う花婿にまたドギマギしてる。式の前に彼の魅力に失神させられないように気をつけないと。
「つむぎー、おめでとう」
「伊織おめでとう」
「伊織、やったな、おめでとう」
そこへサキちゃんや伊織さまのご友人の二階堂さん、立川さん、ひまりさんの声がして振り返った。
みんな素敵な正装で、式に駆けつけてくれて笑顔いっぱいだ。



