一途な御曹司と16歳の花嫁



あなたは全て私にくれたんだよ。


「まだだよ。まだ足りない」

綺麗な笑顔で笑った彼は私の耳元で熱く呟く。


「今夜もっと俺のすべてをつむぎに捧げるよ」


「う、うんっ。よろしくね」


なんて答えていいのか分からず、顔から火がでそうなくらい恥ずかしい。


「意味わかってるのかな?大丈夫、壊したりしないように優しくするから」


「は、はいっ」


クスッと意地悪く笑う花婿にまたドギマギしてる。式の前に彼の魅力に失神させられないように気をつけないと。


「つむぎー、おめでとう」


「伊織おめでとう」


「伊織、やったな、おめでとう」


そこへサキちゃんや伊織さまのご友人の二階堂さん、立川さん、ひまりさんの声がして振り返った。


みんな素敵な正装で、式に駆けつけてくれて笑顔いっぱいだ。