一途な御曹司と16歳の花嫁

実を言うと、大学生になってから新海家の事業のお手伝いをし始めた彼は凄く忙しそうで、私の方も花嫁修行に必死だったから最近ゆっくり話せてなかったんだ。


久しぶりに会えて嬉しいよりも、恥ずかしさで緊張する。


「姉ちゃん、なに自分の旦那に見惚れてるの?口開いてるよ」


「だって」


ニヤニヤする弟の背中に思わず隠れてしまう。


どうしょう、私、こんなに素敵な人の妻になるなんてほんとに大丈夫?


今更ながら、我が夫の神々しいまでの美貌に怖気づく私。


「つむぎ、どうして直樹の後ろに隠れちゃうんだよ?」


心配そうな彼の声に俯いて顔を隠したら、周りの人達からクスクス笑われた。


「なに今更恥ずかしがってんだよー。姉ちゃんちゃんと好きな男の胸に飛び込め」


弟に背中をグイッと押され、イオくんの方へつきだされた。


「きゃ」


ヨロヨロと夫の前によろめいたら、