一途な御曹司と16歳の花嫁




「父さん、すみませんでした」


ほどなくして、イオくんが旦那様にお詫びする。


「いや、無事でよかった。今日のところは互いにゆっくり休もう」


「ですが、俺たち今すぐ聞いていただきたい話があります」


「ああ、わかってる、だがな」


旦那様は小さくため息を落としてからまた呟く。


「おまえ達が居なくなってからこちらも色々あってな。実は私達はみんな一睡もしとらん。
母さんと一晩中、口喧嘩で私もクタクタなんだよ。
篠田くんのところだって似たようなものだ」


うちの父も、はあと言って頭をかいている。
図星みたいだった。


「今日のところは一時解散でゆっくり休もう。
これからのことはまた明日から再検討すればいいだろう」


私とイオくんは顔を見合わせる。