一途な御曹司と16歳の花嫁

まあ、彼は大人だから小娘の私なんて、こんな風に上から目線で言われてもしかたがないのかも知れないけど。


「坊ちゃん、時間もありませんし食べながられいの話を彼女に聞いていただきましょう」


「ああ、そうだな。2時に綾小路さんが来るんだった。その前に話をつけないといけない」


そうだ、今日この後伊織さまの婚約者のユリナ様がいらっしゃるんだった。


準備もあるだろうし、私なんかと呑気におしゃべりしている暇なんて無いはず。


「では、どうぞ伊織さま。つむぎ様にお話しください」


言って南さんは部屋の隅に移動していく。


「お、おう」


南さんに促された伊織さまは意を決したように立ち上がる。


少し緊張しているみたい、どうしたんだろう。


彼は私を真っ直ぐに見下ろして口を小さく開いて何事か呟くけど全然聞きとれない。


「・・つ・・ぎ、・俺と」


「え?なんですか?」