二階堂さんも私とイオくんを代わる代わる見て楽しそうに笑う。


「そうそう、そこはつむぎちゃんがガッシリと締めてやってよ」


隣に座る立川さんが、冗談ぽく私の肩に手を回す。


「はい」と答える私。


「・・・」


無言で立川さんの腕を振り払うイオくん。


車内は、みんなの暖かい笑いに包まれていった。