「俺は、そんなつもりじゃなくて。つむぎが笑った顔が見たいだけだ」
伊織さまが、恥ずかしそうに瞳を揺らしたから、私は慌てて南さんに反論した。
「南さん、伊織さまにそんな無礼な言い方はやめてください」
さっきから思っていたけど、南さんの伊織さまに対する物言いは、ちょっと不敬なような気がした。
南さんは肩をすくめて私を見返すけれど、無表情で何を考えているのかよくわからない。
「知りませんよ、つむぎさん。そのお方を甘やかすと手がつけられなくなりますよ」
「で、でも。伊織さまに失礼なことを言うなんて許されることじゃありません」
「あなたは、お父上以上に頭の固い人だ。いや、純粋なのかな。まあ、坊ちゃんはそこが気に入ってらっしゃるようですが」
淡々と話す南さんの目は笑っていなくて、底の知れない人だと思った。
伊織さまが、恥ずかしそうに瞳を揺らしたから、私は慌てて南さんに反論した。
「南さん、伊織さまにそんな無礼な言い方はやめてください」
さっきから思っていたけど、南さんの伊織さまに対する物言いは、ちょっと不敬なような気がした。
南さんは肩をすくめて私を見返すけれど、無表情で何を考えているのかよくわからない。
「知りませんよ、つむぎさん。そのお方を甘やかすと手がつけられなくなりますよ」
「で、でも。伊織さまに失礼なことを言うなんて許されることじゃありません」
「あなたは、お父上以上に頭の固い人だ。いや、純粋なのかな。まあ、坊ちゃんはそこが気に入ってらっしゃるようですが」
淡々と話す南さんの目は笑っていなくて、底の知れない人だと思った。



