一途な御曹司と16歳の花嫁

今頃、私達のことをどんなに心配しているだろう。


考えないわけがなかった、忘れられるわけなんてなかった。


私の身勝手で、彼に新海家を捨てさせる十字架を背負わせるわけにはいかなかったのに。


「うん、そうか」


「どうしてこんな馬鹿なことをしちゃったんだろって自分が情けなくなる。
イオくんに申し訳なくて、私」


彼は私を心配そうに覗きこんで、瞳にたまった雫を指先ですくってくれた。


「そんなことない、つむぎは何も悪くない。
悪いのはぜんぶ俺だよ」


「違うよ、私あの時、頭が変になってて。イオくんが誰かにとられちゃう気がして。
自分のことも自信がなくてイオくんを信じきれなくて。だから、ひどい選択をさせてしまったの」


「つむぎ、大丈夫だ。まだ間に合うから。また一から始めよう」


力強く私の手を握って、彼ははっきりと言ってくれた。


「まだ間に合うかな?」