一途な御曹司と16歳の花嫁

「ヤキモチをやいたのか?どうしてそんなに可愛いことばかりするんだよ。
嬉しすぎて、俺は卒倒しかけたぞ」


「イオくん、怒ってないの?」


「怒るわけないだろ。こんなバレバレの変装までして会いにきてくれたんだから」


「ごめんね」


彼の優しい眼差しにようやく心の氷が溶けていく。


ユリナさんにも謝りたいと思って部屋のドアの方を見たけれど、もう彼女は居なくなっていた。


きっと気をきかしてくれたんだろうな。


「俺がユリナさんと一緒にいたのを見てショックだったんだろ?
ごめんな、誤解させたのは俺のせいだな。
でも、信じて欲しい。彼女には他にちゃんと好きな人がいるんだよ」


「そ、そうなの?」


まさか、ユリナさんにイオくん以外の想いびとがいるなんて。