一途な御曹司と16歳の花嫁

まだあれから1週間くらいしか経ってはいないけど、なんだか懐かしく切なかった。


今は誰がこの花達のお世話をしているのかな。


できることなら、私が伸びた雑草をとったり水をあげたりたりしてあげたい。


薔薇達は、心なしか元気が無いように見えたから余計にそう思った。


だけど、今はそのことばかりを気にしてはいられない、目的は別にある。


伊織さまの姿を一目見たい、会って元気づけてあげられたら。


二階の彼の部屋を見上げる。


その部屋にはバルコニーがあったからもしかしたら外の空気が吸いたくて出てくるかもしれないな。


だけど、彼の部屋はカーテンが閉まっていて電気もついていないように見える。


ウソ、まさか真っ暗な場所に閉じ込められているのかな。


しばらく待ってもカーテンは開かないから不安になって、草をかきわけてお屋敷の方へ歩み寄る。