それでも次の朝は容赦なくやってきて、私はいつもの暮らしへと戻っていくしかなかった。


彼のスマホに電話やメールをしてみたけれど、連絡はつかない。


もしかしたらスマホが取り上げられているのかな。


学校へ行っても彼は来ていなくて、会えない日々が虚しく過ぎていくばかり。


彼のいない日々は、寂しくて心の隙間には冷たい風がふきこんでいく。


それからの私は中身が空っぽだった。


学校でも魂が抜けたように、ぼんやりしていることが増えてきた。


親友のサキちゃんは、私の異変にすぐに気がついてくれて。


放課後の教室でサキちゃんに話を聞いてもらったら、ここ数日のうちに起きた出来事に、びっくりしているようだった。


確かに、普通のJKには程遠い別世界の話だもんね。