一途な御曹司と16歳の花嫁

「なら、仕方ないか」


彼は私の頭をぽんぽんと軽く撫でる。


「そっちはどうなんだよ?」


彼の綺麗な瞳に至近距離から覗きこまれる。


「さっき昔は好きだったとか言ってたけど今はどうなんだよ?」


「そ、そんなの聞かなくてもわかってるくせに」


「わからない。聞きたいんだよ」


こんな会話ができるのはもしかしたら、いまこの時だけかもしれない。


そう思ったら、残り少ない彼との時間を惜しむように口を開いていた。


「今も、もっと好き」


「ほんとに?」


「うん」


「俺も好きだ」


「嬉しい・・ひぁっ」


彼に体重をあずけられて、ベッドに2人で寝転んだ。


「もう一度言って」


「も、恥ずかしい」


真っ赤になっているであろう顔を片手で隠すけど、すぐに剥がされる。


彼がねだるように真っ直ぐに私を見つめるから、恥ずかしい。