一途な御曹司と16歳の花嫁

正臣をたしなめようとはしているが、正臣は全然とりあうつもりがない様子。


「んー、んー」


口を押さえられながらも必死で叫ぼうとした。


「この部屋にはいるぞ、おまえは見張っておけ」


すぐ横にある空き部屋につれこまれて、強い力で突き飛ばされた。


絨毯の上を這うように逃げたけど、怖くて声が出ない。


涙が溢れてきて、視界がにじむ。


「おとなしくしていたら、優しくしてやるよ。騒いだら、恥をかくのは伊織だぞ。
いいのか?」


「・・・」


「内緒で結婚したんだよな?
伊織も酔狂な奴だ。いいもの笑いの種だぜ」


言いながら正臣はネクタイを緩める。


そして私との距離をジリジリとつめてくる。


「あいつの思い通りになんてさせるかよ。
本家の人間だからってなんでも好き放題させねーからな」