一途な御曹司と16歳の花嫁

「つむぎが気にするような場所じゃない」


しつこく食い下がるけど彼はまだ白状しない。


「オンナですか?」


イライラして探るようにカマをかけてみたら、彼の余裕の表情が微かに固くなったような気がした。


「ひどいっ」


次の瞬間、カッと頭に血が昇って彼の胸を叩こうとしたら、軽くよけられた。


「おっと」


「わわっ」


よろめいたらそのまま彼のお腹の上にダイブしてしまった。


「ぶっ」


思ったよりも硬くて引き締まった腹筋に顔を埋めてしまう。


赤面しつつ起き上がろうとしたら。


ガチャッ


ノックもせずに扉が開いた。


「伊織さま、お勉強のお時間です。
先生方がお待ちですので、お早めにお越しください」


執事の南さんの抑揚の無い声がした。


私は伊織さまのお腹の上で息を止めていた。


「わかった」


「・・・」