一途な御曹司と16歳の花嫁

まさか、ほんとうに他に女ができたとか?


「どういったご用事なんですか?」


知らず知らず強い口調になった。


「いいだろ、そんなこと。つむぎが気にすることじゃないから」  


ますますアヤシイって思ったら、胸の奥がキリッと鈍い痛みが走る。


熱くなったり、痛くなったり、さっきから私の心臓は大忙し。


全部、目の前の彼のせい。


「隠し事は嫌です」


キュッと唇を結んで、彼を上目遣いに睨んだら、意外にも嬉しそうに笑われる。


「なんだよ、それ可愛いな」


彼の両手で頬をぷにゅってつままれる。


「ご、ごまかさないで」


さっきまでそこまで気になっていたわけじゃないけど、
こうも隠されたら気になる。


「勘弁しろよ、睨んだ顔も可愛いなんて」 


「や、そんなこと言っても、まるめこめませんよ。どこへ行ってるのか早く教えてください」