「俺が似合うって褒めた服を着て、俺のベッドでかいがいしく帰りを待っているんだもんな」


「えっ、それは」


やだ、そんな風に受け取られちゃうんだ。私の行動って。


確かに彼のベッドで眠っちゃってたのは事実だけど。


「う、それは、そういう意味ではなく」


かああっと顔が熱くなり、ゴニョゴニョ言いながら起き上がろうとした。


「ひゃっ」


だけど彼は逃がしてくれなくて、またシーツに背中を押しつけられる。


男の人の強い力に勝てるわけもなくなすがままにまた彼の腕の中にすっぽりおさまる私。


「まあ、新妻はそのくらい積極的な方が嬉しいけどな」


クスリと意地悪く笑われたけど、やっばり胸のドキドキは静まらない。


「ち、ちがっ」


「ようやくつむぎの方から会いにきてくれたと聞いて、嬉しくて部屋に駆けこんだら俺のベッドで可愛い顔をして寝てるんだもんな。
これはもう、その気持ちに今すぐこたえるしかないよな」