「ねえ、つむぎ今夜の夜会にはあいつが来るんだ。絶対に僕から離れちゃだめだよ」
夢の中の舞台は暗点してあたりは闇一色だ。
私達は二人で手を繋いで走っていた。ハアハアと息を切らせながら、何かから逃げていた。
怖い、嫌だ捕まりたくない。誰か助けて。
だけど、大人には言えないの、お父さんに話したら迷惑をかけてしまうかもしれないから。
どうして私ばっかりいじめられなきゃいけないの?
「つむぎ、ここに隠れていて」
彼は庭にある小さい物置に私を押し込めてドアを閉めようとした。
暗くて狭くてジメジメした臭いの場所へ。
「いや一人にしないで」
顔が涙でぐちゃぐちゃになっている小さい私は彼にしがみつく。
「大丈夫、僕があいつと話を付けてくる。つむぎは絶対にここから出てきちゃいけないよ」



