一途な御曹司と16歳の花嫁




「早く帰ってこないかな」


それから奥様と二人で食事を終えて執事の南さんにお茶を入れてもらったりしながら、彼を待っていたのだけど。


彼は夜10時を過ぎてもいっこうに帰ってこないばかりか連絡も取れないみたい。


一体こんな時間までどこで何をしているんだろう。友達の家にでも行って遊んでるのかな。


仕方がなく、伊織さまのお部屋でゴロゴロしながら待っていた。


なんだか眠くなってきたので、彼のベッドに腰掛けながらスマホをいじっていた。


「ふあ~」


あっヤダ、大きなあくびが出ちゃった。


だって彼のベッドときたらスプリングが程よくきいていてフカフカで気持ちがいいんだ。


それに、彼の残り香がして。


薔薇の香り、なんていうかやっぱり好きだなこの香り、落ち着く。