やっぱりつむぎは白でしょなんて言われて、サキちゃんが選んでくれた。


レースが多めの大人っぽいデザイン。


それは、いわゆる勝負下着みたいなもの。


「・・・」


いや、無いよね、無い無い。


これは万がイチ、億がイチの時のためのもの。


多分、無いはず。


想像しただけで、顔が熱くなってやっぱりまたタンスの奥に押し込んでおいた。


でも、もしかしたら。


だって私達は仮にも夫婦なわけだから、ひとつ屋根の下にいればそんな雰囲気にならないともかぎらない。


伊織さまは健康的な18歳の男の人。


当然、新妻にそういう欲望を抱かれるだろうし。


だって、彼は私のことを・・・。


いやいや、こんな私のどこをどうお気に召したのかはよくわからないけど彼は私を女性として好きってことだろうし。