一途な御曹司と16歳の花嫁

あんな綺麗な女性、妻に出来て嬉しくないわけないはず。


「とても、お似合いだと思います、ご結婚おめでとうございます」


「・・・」


ニコニコ笑ってお祝いの言葉を述べたら、暗い顔で黙りこんでしまう彼。


切なげに私を見て、一瞬悲しそうな顔をするからビックリした。


「伊織さま?」


その時、彼が壊れてしまいそうな気がして、急に心配になった。


そしたら夢中で、彼に近寄ってその腕を無意識に掴んでいた。


彼がはかなく今にも消えてしまいそうだったから。


肩を丸めてうなだれてしまった彼は、いつもの自信に満ちた青年とは違う。


「どうかされましたか?ご気分がすぐれないですか?」


「さっき、南と話していたら、今すぐおまえと話した方がいいと言われたんだ」