まず最初に車を止めたのは、雑誌に載っているようなお洒落なお店がたくさん入っている商業ビルの前だった。
そこは、私が学校帰りに立ち寄るようなお店なんかよりもずっと高級な雰囲気で、ハイブランドな商品を扱う店舗がずらりと入っているビルだ。
とても普通の高校生なんて、縁の無い場所。
行き交う人たちも、みんな洗練されて見える。
「行くぞ、気に入った品があれば言えよ」
車から降りた私はちょっと気後れしてしまって、思わず彼の後ろに隠れてしまった。
「あの、お買い物ですか?」
「そうだ、つむぎの普段着や当面必要なものを買い揃えておかないとな」
「え、私のですか?」
「うん、でも邪魔なやつらがついてきてる。ここで少し待ってろ」



