休み時間。


いつものように、いつもの友達と、廊下で過ごす。


こんな当たり前の事が、いつから1番の楽しみになったんだろう…


私は田中麻美。
ドコにでも居る、普通の女子高生。



そんな普通女子でも、ちゃんとした恋愛くらいは出来る。

そう、その誰にでも出来る『恋愛』は突然起こった…



毎日の休み時間に廊下に出る私とマイ。

マイは、いつも一緒に居る私の親友。


そんなマイと、また喋っていた。


「そういえばさぁ、麻美は彼氏作んないの?」

突然の質問…

私だって、作りたくなくて作らない訳じゃない。

出会いがないんだもん…


「マイは良いよね〜!旦那が居てッ!!」

ちょっと嫌みっぽく言ってみた。


「麻美も合コン行けば良いじゃ〜ん」


まぁね……でも合コン行ったって、私の場合は遊びで終わる。

……ちゃんと彼氏が出来ない…


「マイだって知ってるでしょ?私が合コンで遊んだ事しかない事ぐらい…」

「分かってるよ、そんな事。でも彼氏いないと、冬越せないよ??」



「うん…」

素直に私は言葉を受け止めた。

秋のうちには彼氏作って、クリスマスは一緒に過ごしたい。


♪キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り響き、休み時間の終わりを告げる。