キリク達は荒原地帯を抜け砂漠に入った。


この砂漠は長年の風食により岩石が露出して出来た岩石砂漠であった。


そのためキリク達は砂の砂漠とは違い、馬を走らせ砂漠の民を追うことが出来た。


そして、キリク達は砂漠の民の拠点、オアシスに到着するのだった。




キリク達はラウルなしでの交渉に後込みしていた。


しかし、いざ!とオアシスに入ったキリク達が見たものは予想だにしないものであった。


それは血の海と化したオアシスだった。





キリク達は馬から降りないままオアシスの中を探索した。


しかし、生きた人の姿はなくオアシスは血と死体に溢れていた。


騎士団はおぞましい風景の中をただただ進んだ。


そして何も見つけることの出来ないままオアシスの反対側に到着した。


キリクはこの後どういった行動を取ればいいのかと困惑していた。


するとだ。


砂漠の向こうから何かが物凄い速さで迫ってきた。