その盗賊の報せにより起きた盗賊征伐、それと同時に生じた砂漠の民との戦いもグリレイオスの計画通りだった。


この戦いに乗じてグレイオスを城へと向かわせ、キリクの手引き、囚われた盗賊の奪還を指示したのだった。


しかし、計算外だったのが、ガラドの進軍とキリクの忠義の厚さであった。


キリクの忠義の厚さから、グレイオスはすぐにキリクを連れ帰ることが出来ず、さらに、そこにガラドの進軍が重なってしまったのだ。


とは言うものの、このガラドとの戦いにより、キリクと魔女との繋がりが生まれ、キリクをダリウスの元から連れ出す契機ともなった。



そして、ラウルはキリクを諭すのだった。