ゼノスの騎馬は後退する騎士団の中を荒々しく駆け抜けるのだった。 そのスピードは決して速いものではなかったが、その勢いは何にも勝るものがあった。 しかし、勢いだけで一城を堕とせるわけがない、キリクとグレイオスが下した決断はどうやら同じだった。 2人はゼノスのような無骨な走りではなく、騎士団の中を縫うように馬を走らせた。 2人とゼノスの距離はみるみる内に縮まっていった。 そんな光景を王は目を細め、後退しながら見るのだった。 そして、王はこれから信じられない光景を見るのだった。