盗賊解放に迫ってきた砂漠の民を蹴散らすと、キリクはゼノス達の元に駆けつけるのだった。




闘いは壮絶を極めた。




騎士が倒れれば、砂漠の民もまた倒れ、馬からずり落ちても騎士達はなお戦うのだった。




そして、その中、敵の刃がゼノスの脇腹を通り抜けた。



ゼノス
「ぅ…」



ゼノスは負傷した。




しかし、ゼノスは退くこともなく剣を振るい続けるのだった。




余りにも見事な姿だった。




騎士達はその姿に励まされ、さらに力を発揮するのだった。




そして、ゼノスの元に駆けつけたキリクは、ゼノスを庇い戦い続けた。




キリクは迫り来る敵を凪ぎ払い、ゼノスの盾と化した。








騎士達は猛戦した。




しかし、騎士達は次第に倒れ、騎士達の勢いは衰えた。



ゼノス
「…」



そして、ゼノスは唇を噛み締め、撤退を宣言するのだった。