秋サイド

「だー!!どーしよーー。隼人ーー。」

「にーちゃん。うるさいんだけど……」

俺は家に戻るなり弟の部屋で叫んでいた。

「だってさ、真夜にやっと行動できるんだぞ?
何年隠してきたと思ってんだ??あ?」

「12年くらい?わぁ。にーちゃん一途だね。」


何て、冷たい……。我が弟よ。


「でも……。真夜さんでしょ?
不器用な上に天然で鈍感ときたら、
にーちゃん途中で死ぬんじゃん?」


そう。こいつも真夜のことはしってる。
親同士仲良かったからなぁ。



学校は違っても、年賀状もだしてたし、
真夜のおばさんは職場がうちの近所で
よく会ってたしな……。