これが恋だと言うのならば

俺は…唯一、一緒にいてくれた奴を、失うのかな。


「冬夜ー?」


「…!あ、ごめん、何?」


「大丈夫?」


「あー、うん。大丈夫。」


「…そっか!」


「で、いつ行くの?4人で」


「来週とか?」


「あ、朝陽だ。麻衣さん?もいるけど、今言いに行けば?」


「今!?!」


「ほら、帰っちゃうよ?早くしないと。」


「や、やっぱ無理無理無理…!!!冬夜〜…!!!」


全く、しょうがない奴(笑)


仕方ないから、ちょっと、ちょっとだけ、手伝ってやるか。


「朝陽!ちょっと、来て。お友達も。」


「っ!!冬夜〜!!!俺、お前好きだわ!!」


ニコニコとなんの疑いもなく愛の言葉を告げる晴真。


…いや、傍から見たらやばいだろ。



「気持ち悪いこと言うなっ!」


「えー。」


晴真とくだらない言い合いをしていると、朝陽が、ちょっと拗ねたような、恨めしそうな顔でこっちを見ていた。


「朝陽?」


「…晴真君、ずるい。」


晴真が、ずるい?


俺と同じくわけが分からないと言った素っ頓狂な顔をしている晴真。


「いいなぁ…。なんか、いいなぁ…!!!」