これが恋だと言うのならば

























「えー、長い休みとなりますが〜、気を抜かずに〜…」


明日から夏休みということで、今は校長の長ったらしい話を仕方なく聞いている。


「えー、休みだからと言ってですねぇ、羽目を外しすぎずー、高校生らしい髪型、服装で〜…」


…なんだ、高校生らしい髪型と服装って。


「えー、ではー、また、始業式で〜皆さんに会えることを楽しみにしています」


やっと終わった〜…


その後クラスで集まってなんやらかんやらして、下校となった。


「冬夜〜!」


元気いっぱいの声が聞こえて振り向くと、案の定、ハイテンションの晴真がいた。


「…元気だね。なに?」


「夏休みだよ…!!!冬夜!!!」


「うん、夏休みだね。」


「夏休みだよ!?!」


「うん、だからなんだよ」


「遊ぼーぜー!!!」


「うん」


「冷たぁ…」


「ま、そーだね、夏休みだし、夏っぽいことしたいね。」


「だろだろ!?そして俺は彼女が欲しいです。」


「へー」


「…麻衣ちゃん連れてきてくださいっ!」


「…は?」


「…いや、実はさ〜」