「また俺も図書室来てもいい?」


ルックスにはだいぶ自信がある方なので、首を傾げ返してあげた。


「うん、いいよ。って、私が許可出すことじゃないよね、図書室は出入り自由だしね」


…通じないみたいだ。


ここはもう、直接いこうか。


「あのさ、前園さん」


「なーに?」


まさか俺が…。はぁ。


「俺ね、ずっと前園さんの事好きだったんだ。」


「えっ…」


「付き合ってください。」


「ご、ごめん、なさい…。私、今あんまりそーゆーの…考えてなくて…」


「うーん、そっかー」


「ご、ごめんね!?せっかく柊君みたいな素敵な人が私なんかのこと、好きになってくれたのに。」


あわあわと焦る前園さん。


こういう所が好感触?なんだろうな。


…だけど俺はここで引き下がる訳には行かない。


「どうしても…ダメ、かな?」


「うん、ごめんね。そ、それにさ、今まで柊君とそんなに話したこと無かったし…、だから、柊君のこと、そんなふうに考えたこともなくて…」


…まぁ、なしではないってこと?


「今まで」そういう風に考えてこなかっただけ。


てことはさ。