「チョコミントといちごくださーい」


「はいよー。」


財布を取り出す冬夜君。


「え、ちょっと冬夜君?!私自分の分は自分で払うよ!?」


「いーの。ほら、食べよ。」


「えー、じゃあ、ありがとう。ご馳走様です。」


「いえいえ。朝陽どっち最初食べる?」


「うーん…いちご!」


「はい。」


…優しい。


「冬夜君は、いつもはアイスなに頼むの?」


でも、私、冬夜君のこと、全然知らない。


「んー、テキトーかなー。オススメのやつ頼んでみたり。一緒に来たやつと同じの頼んでみたり。」


「そっかー。」


「うん。」


「私、冬夜君の事知りたいよ…!!!」


「…え?朝陽?」


「…冬夜君、全然自分のこと話さないし。」


「そうかな?…特に、話すような事がないだけだよ。」


「…いいの!何でも、いいの。好きな物、とか、中学校の時のこととか、お家の事とか…なんでも!」


「何でもいいの?」


「うんっ!」


「んー、じゃあ、好きな物はハンバーグ、とかかな?」


「おぉー!!」


「中学校の時は、バスケ部。」


「…見たい!!!」


絶対、かっこいいじゃん…!!!